4月は入社や異動の時期。自分にも部下や後輩ができて、人の仕事にも目を配ることが多くなってきますよね。全てを完璧にこなす部下や後輩なら、何も気にせず仕事を任せられますがそんな人はごくわずか。
普通はミスや失敗をするものですよね。そんな時にあなたは「怒って」いませんか?
人は怒られるとやる気が下がってしまうもの。「怒る」ではなく「叱る」が重要になってきます。
この記事では、部下や後輩のやる気を下げない上手な叱り方を解説します。
そもそも「怒る」と「叱る」の違いは?
「怒る」と「叱る」は似ているようで違います。
いやいや、何が違うのか全然分からない!という人のために違いを見ていきましょう。
怒るのは「自分満足」、叱るのは「相手を成長させる」
まず、「怒る」というのは部下や後輩の行動が自分の思い通りにならない、望んでいた結果を出してくれないなど、自分に対し悪い影響を与えたことに腹を立て、その感情を相手にぶつける行為です。
自分のイライラや相手に対する不満を伝えて、その不満を発散させたいという気持ちが強く働く、いわば自己満足です。
一方で、「叱る」というのは相手のとった行動によって起きたミスや失敗に対して、問題点や改善点を考え、今後の成長のために強めに注意やアドバイスをする行為です。
客観的に事実と改善点を論点に話し合うため、お互いに不満が溜まりにくく成長にも繋がります。
相手との信頼関係を壊さず上手に叱るには?
叱る目的は、間違った行動の問題を理解・改善させ仕事の生産性を上げられるように成長させることです。
そのため、叱られた側がしっかり納得し、自ら改善をしてもらうようにならなければなりません。
タイミングや場所を意識しよう
叱るタイミングは問題が起きたその場で叱るのが一番良いでしょう。
時間が経つと相手も問題意識が薄れてしまいます。
ただし、人前で叱るのは避けて周りに人がいないか考慮しましょう。
あなたも人前で叱られるのは嫌ですよね?
起こった事実や経緯を確認する
まずは起こった事実や経緯をしっかりと話し合いましょう。
ここでは、あくまでも事実や経緯をお互い共通認識することが目的です。
「〇〇だから失敗したんだろう」など主観を入れてはいけません。
解決のために改善すべき具体的な方法を伝えよう
事実や経緯を確認したら、それを解決するためにどのようなことをすればいいか、
相手に改善方法を伝えましょう。
「〇〇をする前に〇〇を確認する」や「〇〇の3日前に〇〇を報告する」など、具体的な支持を出しましょう。
相手の「良いところ」を引き出して終わる
叱った後は、励ましたり相手の良いところを伝えて話を終わりましょう。
「次は大丈夫」「〇〇なところは良いから期待しているよ」などフォローを入れ、相手のモチベーションが下がらないよう心掛けましょう。
やってはいけない叱り方
相手のやる気を下げてしまう3つの叱り方に注意しましょう。
頭ごなしに感情をぶつける
失敗したからと言ってただ感情をぶつけるだけでは、自分は満足するかもしれませんが、相手のやる気は大きく下がってしまいます。
他人と比べる
「〇〇さんは出来るのになんで君は出来ないんだ」など人と比較するのはやめましょう。能力の差は人それぞれです。「出来ないことを出来るようにするには?」を一緒に考えると、相手のやる気も上がり信頼関係も強くなります。
個人の人格や能力を否定する
「だからお前はダメなんだ」「お前はなにをやっても出来ないな」など、人格や能力を否定するのは厳禁。失敗するのは人格や能力ではなく、やり方を間違えているだけです。
なにがダメだったのか、どうすれば改善できるのかを相手に考えてもらえるようにしましょう。
まとめ
今回は部下や後輩のやる気を下げない上手な叱り方をご紹介しました。
部下や後輩を成長させるだけじゃなく、自分も成長できるように上手な叱り方のポイントをおさらいしましょう。
〇相手との信頼関係を壊さず上手に叱るには?
・タイミングや場所を意識しよう
・起こった事実や経緯を確認する
・解決のために改善すべき具体的な方法を伝えよう
・相手の「良いところ」を引き出して終わる
やる気を下げてしまう叱り方もしっかり覚えておきましょう!
〇やってはいけない叱り方
・頭ごなしに感情をぶつける
・他人と比べる
・個人の人格や能力を否定する
この記事を参考にしていただき、部下や後輩の成長の後押しができるよう実践していきましょう。そうすることで自分の成長にも繋がります。
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